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「プライベート・ライヴズ」の取材があったんですが、

プライベート・ライヴズ」に出演して下さる、葛山信吾さん、久世星佳さんとお会いしました。
稽古は、8月1日からですが、e+の取材があったのでした。そのうち、e+のサイトに載ると思うので、行ってみてください。今日現在(7月25日)は、まだ載ってません。

で、その取材のスケジュールを知らせてくれた時に、制作&マネージャーの村田が「ちゃんとしてくださいね」と念押しするように、言った。
私に向かって「ちゃんとしてください」と言うのは、「締め切りを守って下さい」か、「少しはまともな格好をしてください」のどちらかだが、この場合は後者「見苦しくないような格好をしろ」だ。
つまり普段の私はたいそう見苦しいようだ。
確かに、美容院に四ヶ月くらい行っていない。私の髪の毛は、太くて多いのですげえ重たい髪の毛になってしまう。「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラクターの全部に似てると言われる私だが、髪の毛伸び放題の時は、鬼太郎に似ている。
「プライベート・ライヴズ」は、ちょっと変わってるがお洒落くさい人たちが登場する芝居なので、鬼太郎がやってきてなんか喋るのは、さすがにどうかと思う。
なので、美容院に行くことにした。「前の日に美容院に行ってくるから」と何気なく言うと、村田が「前の日ですか?」と「今ありえないことを聞いたが、私の聞き間違いですよね」というトーンで聞き返してくる。多分、前の日に美容院に行ったら、寝たり髪洗ったりして、せっかく美容師さんがスタイリングしてくれたまともな髪の毛が、当日には台無しになってしまうという意味を込めたのだろう。当日に行きますよ、当日に。美容院から出たら、頭を微動だにさせずに、そのまんまの髪で現場まで行きますよ。
「で、何を着て行くつもりなんですか?」と、次の質問が来る。つもりはあんまりない。なんかちゃんとしたっぽいものを見繕って着て行くような気がしてただけだ。
「えーと、白のシャツに、紺の麻のスカートです」と、無難なものを言ってみた。私はほとんどスカートをはかない。スカートだと、ストッキングをはかなくてはならない。この歳で生足というわけにもいくまい。それはかなり見苦しい。それくらい自分でも判る。ストッキングをはくと、なんか足が痒くなるので、長時間はいていられない。集中が切れる。しかし、今着て、ちゃんとしてそうなパンツが、あいにくなかったので、スカートとストッキングという選択をせざるを得なくなった。
「メイクは、大槻(制作の)がしてくれるので、その時間の余裕を取って事務所に来てくださいね」と指令が出た。
私も、元役者だ。美しい女優じゃなかったのは言うまでもないが、それでも一応役者やってたこともある。メイクくらいは自分でできる。が、それはあくまでも、舞台に出るためのメイクだ。言われてみると、取材をして頂くのに、失礼じゃない顔にするためのメイクは、苦手だ。ちゃんとならない。むしろ、すっぴんよりちゃんとしなくなる可能性が高い。女的には、最低なことになってるが、ちゃんとした形の人になって、取材して頂くためには、多少の屈辱には甘んじるしかない。メイクをして頂くことにした。
指令は以上だった。
見た目の注意だけだった。
見た目が、かなりの惨事なのかもしれない、私。

できうる限り、頑張ってみようと思った。

当日、美容院に行った。
「今日はどうしましょうか」と美容師さんに訊かれたので、
「今何しろ大惨事なので、何とかちゃんとしてください」と答えた。
「・・・具体的にはどうしましょうか」
「とにかくちゃんとすれば素晴らしいんです」必死に訴えた。
「カットして、スタイリングすれば、たいがいちゃんとすると思いますよ」とお答えくださった。ありがたい。
仕上がって、後ろ頭を鏡で見せてくださりながら、「かなりちゃんとしてると思いますが、いかがですか?」と訊かれた。
かなり、ちゃんとしてる。問題ないです。ありがとうございます。
美容院を出て、なるべく頭を動かさないようにして、事務所に向かった。
そして、大槻がメイクしてくれたので、顔もなるべく動かさないようにして、取材場所に向かった。

どうであろうか、ちゃんとした私。

久世さんが私を見て、まず最初に「スカートはいてる〜」と言った。
そうです。スカートはいてるんです。ちゃんとして見えるように必死でスカートもストッキングもはいたんです。ちゃんとしてますかぁ〜?
「話している時に写真を撮りますが、あまり気にしないでください」とe+の方が仰った。
いや、気にします。
ここまで、ちゃんとして見えるように、頭も顔もなるべく動かさないようにして、移動してきたんです。
喋ったら、まず口が動きますし、口だけ動かすのも難しいので、顔全体が動いてしまうでしょう。そうなったら、メイクが崩れると思います。ちょっとちゃんとした人じゃなくなります。
私は、喋ってると身振り手振りが入るので、そうなると頭も体も動きますので、髪型や洋服も形が違ってきます。さらに、やや、ちゃんとした度が低くなっていきます。 が、取材して頂くのに、喋らないわけにはいかない。
ちゃんとしない形になってたら、最大限の力を込めて、私をちゃんとした形にしようとしてくれた、美容師さんと村田と大槻、ごめんなさい。

しかし、救いだったのは、葛山さんと久世さんという、ヴィジュアル的にどう見ても美しい方たちがいてくれたことだ。カメラマンさんも、美しい人たちを重点的に写したいに違いない。普通はそうだ。
私が写らなければ、頭や顔を動かして、かなりちゃんとした形じゃなくなっても問題はない。
元々、私に見た目の素敵さは求められてないのは、重々承知だ。ただ、あまりにも見苦しかったり、目を覆うほど大惨事だったりしては、とても失礼なので、私なりに頑張った(行動したのは、主に美容師さんと大槻だが)だけである。
私に求められてるのは、ほぼ喋ることだけなので、写真から切れてても問題ない。むしろ切れててほしい。
葛山さんと久世さんだけ、写してください。
多分、そうなってると思います。

その「プライベート・ライヴズ」の稽古が、8月1日から始まります。 初日は、9月4日です。どうかご来場くださいませ。 次回は、稽古場の様子など、お伝えしたいと思ってます。

(2006年7月25日)

もっとどーでもいいことをお読みになりたい方がいらっしゃいましたら、
飯島のブログ「顔を洗って出直します」に、お暇な時にいらしてください。
奇跡的に、ブログの書き方が理解できたので、まだ続いてます。
ただ、ほんとにどーでもいいくだらないことばかりです。
あと、長いです。
私は、メール書いててもつい長文になってしまうのですが、ブログも、なんか書き始めると、ついつい長〜くなってしまってます。
暇つぶしの際には、どうぞお越し下さい。

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